ZOZO倉庫に派遣で行ってた時の話
ZOZO倉庫のアルバイトが話題になってますね。確かに時給1300は他と比べるとかなり高い。
そんな倉庫アルバイトですが僕は2年前くらいに何度か派遣で行ったことがあります。その時の話を今回はしようと思います。
僕が行ったのは僕が行ったのは新習志野の倉庫、時給は1000円でした。派遣会社ごとに駅で待ち合わせをして時間になったら無料の送迎バスで倉庫に向かいます。
作業は色々あるのですが初めての人は在庫確認みたいな作業を主にすることになると思います。といっても2年前なので、詳しくは覚えてないですね…まぁでもすぐ覚えられるシンプルで簡単な作業だったと思います。
業務はフルで8時間、時々残業があり希望者は残って残業をしていました。でも強制ではなかったので僕はふつうに帰ってましたね。
広い倉庫で1人、黙々と作業できるので好きな人は好きだと思います。空調もしっかりしてたのですごく暑かったり、寒かったりすることもなかったです。
まぁなんでしょう。やはりサボれないような監視体制はあります。こなした作業量はピッキング端末を通して社員に届き、休憩時などにホワイトボードに張り出されていました。ノルマを超えていない人はその際呼び出され注意を受けます。
ざっくりとした情報は以上でしょうか。まぁ2年も前、2017年の時のはなしなので今はだいぶ変わってるかもしれませんね。前澤社長が有名になり注目が過剰に集まっている前の話ではありますし。
以下からは個人としての体験としての話をしようかなと思います。あった人とか、雰囲気とか。かなり主観が混じりますし、話半分で見てもらえると幸いです。
[怖い社員]
まぁ1000円とはいえ1日にがっつりと稼げるのは魅力的だったんですよね。それと黙々とやる作業は僕としては好きでした。
ですが最初ノルマを達成できなかった時の応対ってのは辛かったですね。まぁよくある社員という監視役と派遣との関係のはなしです。僕としてはスピードも大事ですがどれだけ作業を楽にできるかってのも重要だと思ってるんですよね。なんだかずっと張り切ってやるよりかは手の抜きどころを見つけながらより良い作業ペースを模索していく。その際にはいくらか試行錯誤して、時には少し”怠けている”ようにも見える行動もするというのはありました。要するに楽さとより良い生産性というのは奥の方で繋がっているという考えです。
その時は作業が下の段だったのであぐらかいて在庫確認してました。←おい
その時は昼休みの際に遅いと忠告を受けていました。まぁだからこそ試行錯誤してより良いやり方を見つけようと思っていたのです。下の段なら中腰でやるよりかは楽だし距離が短いし、まぁ悪くないかなと。遅ければまた変えようかなくらいに思ってました。
その時、社員に目をつけられ
「そんな座って作業してるから遅いんでしょ!」
的な言葉を結構大声でキツめに言われました。
別にただ怠けてやろうみたいなことを思っていたわけではないのです。自分なりに試行錯誤してスピードを上げたいなと本気で思ってやっていたのです。しかもぼくは初回ですよ?それなのに決めつけたように…
まぁ作業する立場と監視する立場という構造の問題だろうなとは思います。ですがそういう構造を自覚した上で偉そうにしないようにはして欲しかったですね。あくまで対等ではあると個人的には思うので。蟹工船を読んだ時と同じような気持ちになりました。
まぁでも慣れると簡単で、5回目くらいには派遣の中では上位になるようになりました。まぁ単純作業なので慣れたもんがちです。
[作業スピードランキング]
前述したようにZOZOでは作業スピードをランキング形式で提示するというのがあります。ノルマさえ超えていればどうでも良いやと思いたいところ、多くの人がそのランキングに一喜一憂してました。たしかに少し作業はゲームのようでした。こなした量はまるでスコアです。
でもこれって頑張っても時給が上がるわけではないですしなんならこれが上がるほどノルマも上がるんですよね。ZOZOの意図というのは少し怖かったです。
でもこの仕事でやりがいを感じられるのってこのランキングだけしかないんですよね。みんな全てわかった上で楽しみにしてるのかもしれません。僕も気が付いたら見るようになっていました。
[ZOZO派遣で生きるおじさん]
派遣で話しかけてくれたおじさんの話です。色々な話が聞くことができてとても為になりました。
ZOZO倉庫の派遣で何年も働いているそうです。長くやっている為、派遣会社とも関係が深く、交通費は全て負担。時給も自分よりも少し高いみたいでした。派遣会社と交渉したそうです。
また色々な派遣会社に登録しており、より良い時給のところで行くとのこと。まぁ同じ業務なら高い時給の方が良いですものね。
それと年収も教えてくれました。
(え?教えてくれるの…初めて会った人なのに…)
と思ったのですがそれはさておき。
年収300万とのことです。日本人の平均年収は420万とのことなので少し少ないわけですが全然生活はできますよね。単純作業なのでそんなに精神的に辛いということはありませんし、肉体的にもまぁ多少歩き回るので少し疲れますが大して辛いわけではありません。
そういう生活もできるのかぁというのは結構自分の中ではかなり大きな驚きでした。その時僕は塾講のアルバイトもしておりかなり神経をすり減らしていたというかというもあり、そういう生活がとても救いのようなものに感じました。
ですが派遣労働の虚しさというのは少し感じました。よく派遣先で聞く言葉に「またここ入る時ある?」というのがあります。そのおじさんも僕に聞きました。派遣はかなり人が流動的です。代わる代わる人が来て、そして来なくなります。僕も引っ越したというのが大きいですがそこにはもう行っていません。
毎日のように違う人と仕事するというのはどんな感覚なんでしょうか。例えて言うなら不死の人が進み続ける世界を見ている感覚ではないでしょうか。知らないですが近そうな気がします。でもそれはそれでエモくて良いですね。
僕はエモくてよい良いと思えますがそのおじさんは少し寂しそうでした。なんとなく話していると…何よりそうでなければ初めて会った人に自分の年収なんて言いませんよね。
[まとめ]
昔の話ですし、いまは違うかもしれません。
まぁでもそんなに悪くはなかったかな〜。今は注目も集まってますし、多分色々とより良くはなってる気がします。
あゝ懐かしの新習志野ZOZO倉庫…
以上です〜