裁判の傍聴に行ってみた

特にこれといった理由はないですがなんとなく興味があったので裁判の傍聴に行ってきました。

 

せっかく行くなら最高裁!とは思ったのですが最初は比較的日常の延長にあるようなものの方が実感が湧きやすいよ〜なんて話を見聞きしたので方針を変えて近くにある地方裁判所の方に行くことにしました。

 

地方裁判所は家から3駅ほどの場所にありました。意外と近くにあるものですね。

 

適当にブログなどを見て情報収集をしました。何より不安だったのが傍聴するために予約やら手続きはあるのかな〜というところです。せっかく行ったのに門前払いで帰るなんて悲しいですからね。

 

調べてみたところ特に手続きなどはないようです。入り口のところにあるファイルを見て興味がある法廷に入り座るだけとのこと。とても開かれていますね。

ですが大きな案件の場合傍聴席に限りがあるため抽選のようなものは行うようです。ほとんどの案件はそのようなものは無いとのこと。

 

まぁひとまず門前払いはなさそうだなぁ行くぞ〜なんて思い数週間…ある日まじでやることがない日があり家を飛び出しました。めんどいしもう昼だし…別の日に行こうやっぱ…なんて渋ってましたがこういうのは勢いが肝心ですね。

 

駅から裁判所まではそう遠くなく歩いて数分ほどでした。僕と同じように裁判所へ向かっているのは弁護士や検察の人でしょうか…?身なりがなんだかシュッとした人たちばかりでなんだか萎縮してしまいました。

 

入り口に着きましたが入って良いものやら…少し周りをウロウロし、最後に念のためウェブサイトを見て入って良いことを確認して入場します。もう少し気を大きくして生きたいものですね。入ると簡単な手荷物検査がありましたがすんなり入場できました。があてもなく…軽くその開廷についてのファイルを探しましたが見つからず、とりあえずウロウロしていると[地下一階食堂]という表記を見つけました。昼も食べてないのでとりあえずそこで食事を済ますことにしました。

 

食事を済まして少し落ち着きました。食器下げようと思ったら食堂のおばちゃんがやってくれました。ありがたい…

 

もう一度一階入り口に戻ります。落ち着いて見れば普通にファイルはありました。開廷時間と起訴内容、法廷の場所などが記載されています。

とりあえず直感を頼りに興味があるものを決めます。準強姦の案件が目に留まったのでその傍聴をすることにしました。でも勝手がわからない…厳粛な法廷です。おかしなことはしたくない…というわけで近くの警備員のおじさんに声をかけます。

「裁判の傍聴に来たんですが、初めてでわからなくて…」

「ああそれなら…」

 

丁寧に説明してくれました。そこにあるファイル見て興味があるところに入ればいいよ〜まぁ途中から入っても大丈夫だよ〜法廷の前に注意書きあるからいちを読んでおいてね〜

本当に結構ラフな感じで良いみたいですね。しっかり言葉で聞くとざっくり雰囲気というのも伝わってくるから良いです。

 

では法廷に入ります。思ったより傍聴していた人はいました。僕が入り席に着いた瞬間裁判官が入場。周りの人が立ち上がり一礼します。少し遅れましたが周囲に習い、立ち上がり一礼。

 

事件の話は被害者の確認しながら検察官が話してくれました。前の裁判の内容を見ないと置いてけぼりというのはなさそうです。

内容については詳しく話してはいけないきがするのであまり触れません。傍聴した内容ってどこまで話して良いものなのでしょうね?

被害者と被告人がすぐ近くにいるというのは印象的でした。被害者の語る話をこの人がやったのか…被告人の顔を時折チラチラみてしまいました。どこにでもいるような普通の人に見えます。

最後の被害者のこれから一生苦しみ続けなければならないということを忘れないで欲しいという言葉は突き放すような力がありました。

 

裁判はいくつかの段階を日を置いて行って行くみたいです。考えてみればそれはそうですよね。裁判の最後の段階、判決は終盤の時間に集中していました。大体1つ15分ほど、3つほど傍聴することができました。

 

一つ目は詐欺と強盗です。

男。凶器を持ち夜道で女性に金を出せ、銀行の人間と嘘をつき高齢者に振込詐欺。5年くらいの懲役

 

2つ目は詐欺。

おばさん。生活保護不正受給。3年くらいの懲役。

 

3つ目は偽造クレカ

外国人。東南アジア系。執行猶予。

 

判決の際は手錠をした状態で被告人がやってきます。警察官が2人つき、証言台?まで連れて行くと手錠をほどきます。女性が被告人の際は女性警官がやっていました。外国人にはお相撲さんみたいな警察官が付いていました。

判決を言い渡す瞬間はなんとなく空気が冴えるような響きわたる感覚がありましたね。判決の話を聞くとどういうことをしたのかはなんとなくわかります。外国人には通訳がつくようです。外国人の人が「はい」「わかりました」「ありがとうございます」と丁寧な感じで言っていたのが印象的だったな〜ほかの人は黙って聞いていたので。

 

帰路、思ったより見ることができたしなんだか感慨深かったので良かったです。見えない領域ではあったけど確かにこういう世界があってそれらが今の平穏な生活を支えているんだなぁというのが実感を伴って感じました。国というまとまりですよね。なんか最近ひとりで行動してることが多いのでさも自分の中で世界が完結してるように考えがちでしたがそんなこともないと言えばないのかもなぁと。

 

無料だし。近くにあるし、思ったより気軽に見れるし、感慨深いし。まぁまた時間があれば行きたいですね〜殺人事件のような案件はネットで公開されているので次はその日に出向くのもありかもしれないなぁ